夜尿症外来(夜尿症・おねしょ)
おねしょも夜尿症も、眠っている間におしっこをしてしまうという症状です。違いは年齢です。小学校入学後の6~7歳以後のおねしょを、夜尿症と言います。
夜尿症の多くは病的なものではありません。大きな問題はなく、機能的なことだと考えられます。子供の場合、自律神経と尿を抑えるホルモン(抗利尿ホルモン)のバランスが悪いために起こりやすいです。睡眠のリズムや精神的な要素も原因となりえます。
ただ、自然教室、林間学校、その他お泊まりごとが近づくと、親と本人に大きなプレッシャーがかかります。また、毎日続くと、親御さんも大変ですよね。自然に治るのを待つのは時間がかかり、その間にお子さんが自信を失ったり、ストレスをためたりしてしまいます。
夜尿症のいろいろ
夜尿症には、乳児期から継続している一次性と、幼児期に少なくとも1年以上おねしょをしなかったのに、再びするようになった二次性があり、また、「多尿型」、「膀胱型」、「混合型」に分かれます。
多尿型
薄い尿がたくさん出るタイプです。睡眠中の抗利尿ホルモン(尿を濃くして、尿量を少なくするホルモン)が未発達です。比較的身長が低く、二次性微(思春期の微候)も遅れがちな子が多いのが特徴です。
膀胱型
膀胱の容量が小さいため、おしっこをためる力が弱いタイプです。日中もおしっこが近い傾向があります。少ししか尿はたまっていないにもかかわらず、尿意を感じやすくなります。
混合型
多尿型、膀胱型両方の特徴をもっています。低年齢に多く見られ、治療には時間がかかります。
夜尿症の検査と治療
お子さん自身が尿漏れや出にくさなどについて詳しく把握していることはめったにないので、ご家族の協力が必要不可欠です。
■診察・検査
問診、エコー(超音波検査)、尿検査を行います。
※できるだけ、お子さんが嫌がる検査は避けますので、ご安心ください。
■治療
まず、体質にあった漢方薬の処方をし、症状などに応じて西洋薬の処方を行います。
夜尿症の治療は、お薬だけでなく、生活習慣の改善も大切です。
ご本人、ご家族の双方からお話を聞かせていただき、精神的なフォロー、また改善に向けての提案をさせていただきます。
詳しい検査を行う前には、お子さんが安心できるよう、医師やスタッフが明るく楽しい雰囲気になるように努めますので、ご安心下さい!